春寒のをなごやのをなごが一銭持つて出てくれた 山頭火 はるさむの おなごやの おなごが いっせん もって でて くれた 昭和11年(1936) 東への長旅『草木塔』旅から旅へ 解説 春まだ寒い朝、遊女屋の女が、托鉢に立つ自分のために一銭を持って出てきてくれた。世間の隅で生きる者どうしの、ひとしずくのぬくもり。「出てくれた」の一語に、深いありがたさがこもる。 この句を、あしたのアラームにする(無料のiOSアプリ) この句をおくる 共有する X に投稿 LINE でおくる URLをコピー ← 前の句梅もどき赤くて機嫌のよい目白頬白 次の句 →さて、どちらへ行かう風がふく 『草木塔』七百一句の一覧へ
春まだ寒い朝、遊女屋の女が、托鉢に立つ自分のために一銭を持って出てきてくれた。世間の隅で生きる者どうしの、ひとしずくのぬくもり。「出てくれた」の一語に、深いありがたさがこもる。