山頭火アラーム
日本語EN

春寒のをなごやのをなごが一銭持つて出てくれた

はるさむの おなごやの おなごが いっせん もって でて くれた

昭和11年(1936) 東への長旅
『草木塔』旅から旅へ

解説

春まだ寒い朝、遊女屋の女が、托鉢に立つ自分のために一銭を持って出てきてくれた。世間の隅で生きる者どうしの、ひとしずくのぬくもり。「出てくれた」の一語に、深いありがたさがこもる。

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