山頭火アラーム
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温柔郷裏の井子居

きぬぎぬの金魚が死んで浮いてゐる

きぬぎぬの きんぎょが しんで ういている

昭和14年(1939) さいごの長旅
『草木塔』旅心

解説

「きぬぎぬ」は共に夜を過ごした男女が別れる朝のこと。歓楽街の裏の家で迎えた朝、金魚鉢には金魚が死んで浮いていた。ゆうべの華やぎと、朝の白けた光と。死んだ金魚が妙になまなましい。

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