かさりこそり音させて鳴かぬ虫が来た 山頭火 かさりこそり おとさせて なかぬむしがきた 昭和7年〜9年(1932-1934) 其中庵にて『草木塔』其中一人 解説 夜の庵に、かさり、こそりと音がする。姿を見せたのは鳴かない虫だった。鳴く虫なら声で愛でられるものを、鳴かぬ虫はただ来ただけ。それでも客は客。一人の夜は、そのくらいの訪れで十分にぎやかになる。 この句を、あしたのアラームにする(無料のiOSアプリ) この句をおくる 共有する X に投稿 LINE でおくる URLをコピー ← 前の句すツぱだかへとんぼとまらうとするか 次の句 →松風すずしく人も食べ馬も食べ ことばをたどる 鳴く 『草木塔』七百一句の一覧へ
夜の庵に、かさり、こそりと音がする。姿を見せたのは鳴かない虫だった。鳴く虫なら声で愛でられるものを、鳴かぬ虫はただ来ただけ。それでも客は客。一人の夜は、そのくらいの訪れで十分にぎやかになる。