昭和四年も五年もまた歩きつづけるより外なかつた。あなたこなたと九州地方を流浪したことである。
わかれきてつくつくぼうし
わかれきて つくつくぼうし
大正14年〜昭和7年(1925-1932) 行乞流転の旅
『草木塔』鉢の子
昭和四年も五年もまた歩きつづけるより外なかつた。あなたこなたと九州地方を流浪したことである。
わかれきて つくつくぼうし
大正14年〜昭和7年(1925-1932) 行乞流転の旅
『草木塔』鉢の子
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昭和四年、五年と九州地方を流浪しつづけた頃の句。人と別れて歩き出すと、つくつくぼうしが鳴いている。別れの余韻のなかに、蝉の声だけが続いてゆく。